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弊社創業時から今現在に至るまで多くのお取引様に信頼され様々なご依頼をいただき真摯に加工に向き合ってきた事で年々お取引様が増え、業績を伸ばす事が出来ています。
それにより難度な加工も経験や知識、治具等を活用し納期やコストの面でも柔軟に対応可能になりました。

そんな弊社にとって主軸のワイヤ放電加工(ワイヤーカット)について原理を分かり易く解説し、ご覧になった方が今後ワイヤーカットも加工の選択肢の一つにしていただければと思います。

さて、ワイヤ放電加工とは俗にワイヤーカットと呼ばれており黄銅製のワイヤー線を使用し加工します。
加工条件にもよりますがμ単位(1000分台)での加工精度が可能でバリが出ずに加工できるのがワイヤ放電加工を使用するメリットです。


加工槽の中に加工品をセットした後、
加工槽に加工品が浸る位にイオン交換樹脂に通した水(純水)を溜め、ワイヤー線に電気を流して加工物を溶かしながら形状に沿って加工をしていきます。

その為、通電性のある金属なら焼入れ材や超硬材などでも加工が可能な事も特色の一つです。

イメージとしては、糸鋸で板などを形状に沿って加工する様な感じなのですが、
ワイヤ放電加工では、その鋸がワイヤー線に置き換わった様な加工です。
その為、加工スタートポイント には ワイヤー線を通す穴(糸鋸の鋸を通す様な)が必要になります。

通常は垂直な状態でストレート加工をしますが、プログラム上でテーパー加工の指示をすると、計算された量の分ワイヤー線が傾き様々な形状のテーパー加工が出来ます。

例えば、上面が丸形状で下面が四角の様な加工も可能です。
治具やバイス等を使用することによりNCだけでなくワーク単体でも角度を変えられるので治具+機械テーパーであらゆる角度で加工する事が可能になります。

電気で溶かしながら加工する為、加工速度は遅いですが、その反面精度の高い形状加工が行なえます。

 また、『ワイヤー自動結線』と言う機能があります。一つのワークに複数形状が存在する加工でも、機械自らワイヤー線を切断、結線を繰り返し次の形状へと自動で進めてくれるので、無人夜間加工も可能な事もワイヤ放電加工の特色です。